私が愛用している曲げわっぱのお弁当箱は、越前漆器産地の木工職人に作ってもらったもので、その後拭き漆で仕上げたものを使っています。
ほぼ平日毎日使っており、約2年ほど経ちました。
写真は、今日のお弁当。あまりにもいい加減なおかずの詰め方なので、お恥ずかしくて中身はあえて隠していますが、表面の状態などを御覧ください。
2年の間に、一度だけ角の部分のほんの小さな剥がれが気になり、その部分だけ生漆を塗って手をかけました。
この写真を撮って初めて気づいたのですが、蓋の角部分も多少漆の剥がれが見られますよね。
簡単な材料や道具は揃っているので、職人の手を借りなくても、このくらいの直しなら簡単に出来るのは漆器屋ならではだと思います。
そんなわけで、ほぼ最初の状態と変わらずで使い続けているわけですが、この状態を保つために気をつけていることがあって、それはごく簡単なことです。
(今までにもブログで書いてるかもですが・・・)
わっぱ弁当箱のお手入れで、私が気をつけていること
木製のお弁当箱の修理品を発送する際に、お手入れ方法ということで説明書的なものを同送しているのですが、そこに書かれているのは、
しっかり洗うこと
と
しっかり乾かすこと
です。
つまり、毎日のお手入れの際に「洗い」と「乾燥」を意識することです。
◆洗い◆
通常使っている食器用洗剤とスポンジで普通に洗います。
ただ、スポンジは固い部分ではなく、柔らかい方を使います。
私が持っているような拭き漆のお弁当箱の場合、固いスポンジでゴシゴシこすると、薄い漆の膜が剥がれてしまうからです。
ご飯粒がなかなか取れないという場合は、ぬるま湯に数分浸けた後、スポンジで軽くこすって洗うのが良いと思います。
洗剤を使って、油分やおかずの匂いなどをしっかり取り除きます。
頑固な油分は、お湯を使うとスッキリきれいになりますよね。
◆乾燥◆
洗った後、時間を置かずに乾いた布巾でさっと拭きます。
ザルなどに入れて、次の日までそのまま乾かしておいておきます。
この時、お弁当箱の内側を上に向けるようにすることで、しっかり内側を乾かすことを意識しています。
※おまけ(さらにもう一つ意識していること)
木製のお弁当箱で、もう一つ気をつける、というか、個人的に意識していることがあります。
それは、
使い続ける事
です。
いろんな理由でお弁当箱生活が続けられなくなるということはあると思いますが、長い間木製のお弁当箱を使わないで仕舞ったままより、時々でも使い続けるほうが良いような気がします。
洗って、乾かして、手をかけることで、適度な湿度が与えられていいのかな~と思うのです。
誰も住まなくなった家は朽ちるのが早い、と聞いたことがありますが、木のお弁当箱も時々空気に触れさせて使い続けることで、長持ちするんじゃないかな・・・と。
これは、あくまでも私個人の意見ですので、スルーしていただいても全然大丈夫です。