ちょうど一年前くらいから曲げわっぱのお弁当箱を使っています。
曲げわっぱといえば、秋田杉のお弁当箱とか、木曽檜のお弁当箱とかいろいろありますが、
私が使っているのは、越前漆器の産地の職人さんが作ってくれたものを、拭き漆仕上げにして使っています。
それまではプラスチックのお弁当箱を使っていたのですが、
木のお弁当箱を使ってみたくなって、
前々から職人さんにお願いしていて仕上がってきたのが1年前のこと。
そこから、私の曲げわっぱお弁当箱生活が始まりました。
このお弁当箱、深さが5cmちょっとあって、ちょっと深いかな~と思っていたのですが、
おかずを盛り付けても余裕で蓋が閉まって、持ち運びも安心です。
一年使ってみた私のお弁当箱の状態
曲げわっぱのお弁当箱をお休み以外は毎日使っていて一年経ったわけですが、
現在の状態はというと・・・
お弁当箱の内側は全く傷んでいませんし、漆の艶もまだまだ美しい状態ですが、
天縁の角の部分(写真の青丸印)がところどころ漆が剥がれて木地が見えています。
大体が角から剥がれていきますが、例にもれずといったところでしょうか。
それほど大したことはないのですが、最初に見つけた時から徐々に広がっています。
これでも、充分気を付けて洗ってきたつもりなのに。
拭き漆の修理をするタイミングは?
塗り物の食器は、使っていれば、いつかは剥げます。
お弁当箱のように日常的に使うようなものは特にだと思います。
では、どの傷み具合で修理をするのが良いのか?
白い木地が見えてきたら、というのが理想ですし、
修理費用も安く済みます。
ただ、ほんの少しのために、なかなか修理しようと思わないのではないでしょうか?
私みたいに、いつでも、というか気軽に拭き漆のメンテナンスができる環境にいても、
まだ大丈夫かな~と思ってしまって、躊躇していますから。
それでも、木地が見えているということは、漆の膜が取れてしまっているということなので、
その部分は、水に弱いということは間違いありません。
洗ったら、上を向けてしっかり乾かすということを意識しています。
私のお弁当箱くらいの剥がれなら、まだもうちょっと大丈夫かなと
個人的には思うのですが、
もっと広がってきたなら、天縁の部分だけ拭き漆を施すつもりです。
天縁部分ではなくて、お弁当箱の中に剥がれが見えてきたなら、
その場合は早めのメンテナンスが必要です。
どのくらいの期間でメンテナンスをするといいのか?というと、
それは、使う頻度、洗い方によって変わってくるので、
気になるなと思われる場合は、ご相談ください。
はっきりとした結論はでませんが、
①艶がなくなりかけている
②剥がれが目立ってきた
といった状態であれば、修理をお考えいただいたほうがより永く使えます。