◆修理依頼品:曲げわっぱ弁当箱
【修理前のお気持ち】
弁当箱の内側がカビのせいで黒ずみ、匂いもするため、使用できなくなっていた。
2つとも家族からのプレゼントとしてもらったモノだったので、弁当箱として使用できなくても、別の用途で使用する方法はないかと何年も悩んでいました。目に届く場所へ置いており、毎日弁当箱を見ては悲しい気持ちになっていました。
【修理依頼のきっかけや決め手】
弁当箱は漆器ではなかったため、漆器修理という方法を取ること自体考えることがなかったのだが、金継ぎという陶磁器を修理する方法があり、漆が使用されているのを知りました。
そこで木製品なのだから漆で塗って直すことは出来ないかと思い立ち、インターネットで調べて御社を知ることが出来ました。
御社のホームページを拝見し、他のお客様が依頼された修理内容の紹介欄にて、白木の曲げわっぱの弁当箱の修理例が載せられており、すぐに問い合わせました。
大石様との弁当箱の修理についてのメールのやり取りが決め手になりました。
上手く説明できないのですが、送っていただいたメールの文章に大石様の誠実なお人柄が隅々に感じられました。色々と比較検討するつもりでしたが、数回のメールのやり取りで何も心配せずに修理依頼をお願いしたことに私自身が驚いてしまった程です。
【お手元に届いた時の感想】
まずは修理を担当して頂いた大石様、漆を塗って頂いた職人の方へ心よりお礼を申し上げます。
美しい朱の漆塗りを見て、弁当箱を大切に扱うことの出来なかった後悔の気持ちが晴れました。感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。
◆担当者より
このたびは、修理のご依頼ありがとうございました。
身に余るお言葉に大変恐縮しています。
曲げわっぱのお弁当箱の黒ずみはカビではないと、曲げわっぱのメーカーのHPに書かれていたように記憶しています。
ただ、見た目や匂いが気になるのは仕方がないことだと思います。
黒ずみを完全に取り除くことは出来ないため、拭き漆や、今回のように漆塗りに仕上げるような方法で提案させていただきました。
気に入っていただけて良かったです。
これからも長くご愛用ください。
本当にありがとうございました。