◆修理依頼品:木製三段重
【修理前のお気持ち】
もともと古いものなので仕方がないのですが、使うたびに中の漆の黒い部分がマニキュアがはがれるように少しずつはがれていっていたので、このまま使用するのもどうだろうと思っていました。
【修理依頼のきっかけや決め手】
新聞か雑誌かの記事で、お店によっては何十年も前に買った製品でも修理していただけることがあるとわかったので、インターネットで修理をしていただけるところを検索しました。
問い合わせはすぐにはしませんでした。一番の理由は、自分が持っている漆器に修理するだけの価値があるのかどうか。あと、修理をお願いしてしまうと、相手任せになってしまうと思っていたので、仕上がり具合がどうであれ、お支払いをしないといけないことに不安を感じていたので。
修理依頼の決め手は、はじめにお電話した時の誠実なお声でしょうか。
こちらが不安に思っていることを丁寧に答えてくださり、料金のこと、修理ができる・できないことを最悪な場合を常に教えてくださったことです。
【お手元に届いた時の感想】
表面が朱塗りのものでしたので、そこは、朱の色は同じにできないと言われていたので箱を開けた時は正直「ん!?あんまり変わってない・・・」でした。でもお重を一つ一つ開けていくと、中が見事に艶やかな黒で、真新しいもののようでした。
朱の部分も目立つところを直してくださっていましたが、遠目にはわからないぐらい・・・
私の祖母の時代から使われていたものですが、これでまた娘にも受け継がせることができそうで、嬉しいです。
ありがとうございました。