大阪府 Y様から木製重箱の修理をご依頼いただきました。
外側一面に豪華な高蒔絵が施された四段重です。大きさは7.5寸×7寸、比較的大きめのお重箱です。
外側からのぱっとした見た目は、十分使えそうな感じに思います。
ただ内側は、本体にヒビ割れなどはありませんでしたが、剥がれは所々にあり、蓋の脚部分も破損でなくなっていたりしました。
蓋の裏、本体の内側と裏は全て塗り直しをし、外側は部分修理で対応することとなりました。
蓋裏の脚がなくなった部分は木を継ぎ足して塗り直します。
形をつくるには、コクソ漆でという形を作ることもできますが、大きく破損している場合は、期間や丈夫さの面から木の継ぎ足しを選択しております。
修理後
塗り直した漆はとてもつややかになったかと思います。継ぎ足した木も漆を塗れば、どこを継ぎ足したのかわからなくなります。
外側からの写真だけでは、それほどの変化が感じられませんが、これからも十分お使いいただける重箱になったと思います。
木製重箱は大変高価なものですので、これからも大事に永くお使いいただけると嬉しいです。
■お客様の声をいただきました
■今回の修理費用
75,000円前後
(注) おおよその修理費用としてご紹介しておりますが、修理の方法の他、年々材料費の高騰により変化してます。
ご依頼いただく際はその都度お見積りさせていただきます。ご了承ください。
■今回の修理期間
2ヶ月ほど
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