広島県 I様より平盃の部分修理をご依頼いただきました。
年代物の平盃です。表と裏に豪華な蒔絵が施されています。
四角く黒く変色した部分をよく見ると地名が書かれていました。読めない部分もありましたが、東海道の宿場町の地名です。裏表合わせて27カ所の宿場町を描いたものであろうと思います。
このような蒔絵は一から描き直すと大変なことです。割れた部分だけを復元することにしました。
まずは接着して、部分をサビ・下塗り・上塗りで仕上げます。
割れた部分より若干大きく塗ることになります。
蒔絵を復元しました。
部分修理は完ぺきに元に戻るというわけにはいきません。復元をした境は必ずわかります。それでも本金を使用する費用と仕上りを考え、部分修理がよろしいかと思います。
違和感なく蒔絵を追加するのは至難の業で、熟練した職人が必須です。
これは余談で想像ですが、東海道の宿場は東京から京都までの53カ所、今回は27カ所、ということはもう一対26カ所が描かれた平盃があるのかもしれませんね。
貴重な平盃の修理でした。
■今回の修理期間
約4か月
■今回の修理費用
15,000円ほど
(注) おおよその修理費用としてご紹介しておりますが、修理の方法の他、年々材料費の高騰により変化してます。
ご依頼いただく際はその都度お見積りさせていただきます。ご了承ください。
■お客様の声をいただきました
169532