富山県 T様からご依頼いただいた印籠の漆塗り修理例です。
なかなか珍しい品物で、古くからのものを大切にされていらっしゃいます。
修理前
私自身、初めて印籠というものを手に取って拝見しました。
印籠は、古くは印・朱肉を入れていたそうですが、江戸時代から薬を入れるようになったそうです。
外側は凹凸のある乾漆の塗りで、色は濃い茶色。
ところどころ塗りの剥がれている部分がありました。
部分の修理となると、直したところが目立つので、外側全体を同じような風合いで仕上げることにしました。
修理後
凸凹した乾漆塗りで仕上げました。
内側はそのままで触っていません。というのも、内側を塗ってしまうと、漆の厚みが出て閉まらなくなる恐れがあるからです。
同じような雰囲気にしあげることが出来て、安心しました。
■今回の修理費用は?
30,000円~
(注) おおよその修理費用としてご紹介しておりますが、修理の方法の他、年々材料費の高騰により変化してます。
ご依頼いただく際はその都度お見積りさせていただきます。ご了承ください。
■お直し期間
約2ヶ月