「拭き漆の曲げわっぱ弁当箱に沁みついた臭いが気になるので、臭いを消す、または軽減する方法はありませんか?」
と聞かれることがあります。
今までにもこのようなお悩みを持っていらっしゃる方からの質問は何度かありました。
実際、お直しのお弁当箱にも、お客様からのご指摘がなくても、多少臭いが気になるなと思ったこともあります。
大なり小なり、お弁当箱におかずとか食材のにおいがうつってしまうのが原因で、普段からすぐに洗って、しっかり乾燥させることである程度の対処は出来ると思うのですが、臭いが浸み込みそうなおかずはシートを敷くとか、小さな器に入れるなどの工夫が必要なのかもしれません。
拭き漆修理の場合、多少ですが、臭いは軽減されます。
ですので、さほど気にならない臭いに関しては、特別なことはしなくても、拭き漆修理をすることで改善されます。
かなり臭う場合は?
蓋を開けたら、うっ!となるような鼻につく臭いがある場合の対処法を色々考えてみました。
普通に食器用洗剤で洗っただけでは、当たり前ですが、全く改善しません。
用途は食材を盛り込む容器ですし、天然素材の木なので、化学薬品は使いたくありません。
そこで思いついたのが、お茶の葉だったんです。
たまたま、期限が若干切れてしまった緑茶の葉があったので、お弁当箱の中に敷き詰めるように入れて蓋をして、翌日臭いを確認したところ、鼻につく臭いがかなり軽減されていたんです。
そこで、それから数日そのままの状態で置いて様子をみて、お弁当箱からお茶の葉を取り除き、何も入っていたに状態で一日置いて蓋を開けて確認したところ、いやな臭いは本当になくなっていたのです。
というより、お茶の葉のにおいがお弁当箱に若干うつっていて、そのおかげで鼻につく臭いはどこかにいってしまったようです。
お茶の葉の代わりに、コーヒーの粉とかインスタントコーヒーの粉とかでもいいかもしれないなと思ってますが、まだ試してはいません。
これは、たまたまかもしれませんが、もしお弁当箱の臭いが気になる場合は、一度試していただく価値はあると思います。
同じようなお悩みを持っていらっしゃる方は、是非お試しください。