「漆のお椀のくすみが気になるな~、つやが消えちゃったかな?」
こんな風に思ったことはないですか?
塗の剥がれがなく、艶がないだけなら、もしかするとちょっとしたことで蘇るかもしれません。
くすみの原因は汚れの付着
漆器の修理のお手伝いを始めてわかったことですが、脂分の付着が原因で本来の艶がなくなり、色あせたように見えるお椀をお預かりすることがあります。
長年の脂分や汚れが付着して、膜を作り、頑固な汚れとなり、洗剤で洗っただけでは簡単には取り除くことができない場合もありました。
そうならないためには、日頃からしっかり汚れを落とすことが大切です。
洗剤でしっかり洗う
食べ終わった食器は、一般に売られている食器用洗剤で、しっかり脂分を落として洗いましょう。
脂分が多い場合は、水よりぬるま湯で洗いましょう。
スポンジは、市販のスポンジで充分ですが、固い方を使わず、柔らかい方を使いましょう。
たわしで洗うのは避けてください。
傷がつくかもしれないと思うかもしれませんが、漆がしっかり乾いたお椀は表面が堅いので、普通のスポンジでごしごし洗っても大丈夫です。
しっかり乾かす
洗った後は、なるべく早く拭いて、しっかり乾かしましょう。
木のお椀は、水に浸けっぱなしということは避けてください。
しっかり洗って、しっかり乾かす
単純なことですが、普段の漆器の洗い方を見直してみませんか。