広島県 N様よりご依頼いただいたちらし桶の修理例です。
亡くなられたお祖父さまの家の蔵を整理されていて見つけた丸い木製のフタ付きの器が出てきたそうです。
修理前の様子
直径25cmくらいだったと思いますが、結構大きなフタ付きの丸いちらし桶でした。
写真でわかるように、桶の内側全体が白くなっています。
外側は目立った傷みも見られなかったので、内側のみを漆の朱で塗りなおすという見積もりを出しました。
他に、一つだけ気になる部分がありました。
フタの天渕の金の部分がところどころ剥がれていて、木地が見えていたので、錆をして平らにし本金蒔絵を描き直すという見積もりの提案をしました。
結果、本体内側の朱塗りとフタ天渕の金蒔絵の修理で承ることになりました。
修理後
内側をきれいに塗り直したおかげで、美しく蘇りました。
朱の漆の色は、元の色となかなか合いませんので、前もってご理解いただく形で修理させていただきましたが、それほど違和感なく仕上がったと思います。
フタの天渕も錆で平らにして、本金蒔絵を施しました。
今回の修理費用の目安
☑ 7,000円から8,000円ほど
※修理方法やサイズ、傷み具合などで費用は変わります。
今回の修理期間
☑ 約3ヶ月
備考
このちらし桶の修理に関して、ブログを書いていただきました。
ありがとうございました!