漆器修理のご依頼をいただいたお客様からのアンケートを整理していて思ったのですが、すぐに問い合わせをしたかどうか?ということにたいして、「すぐに問い合わせた」人と、「すぐにはしなかった」という人では半々くらいです。
考えてみると、問い合わせしたり、包装して送るという行為は結構面倒なことだと我ながら思うんです。
特に、修理のようなサービスに対してはよほど急ぎの用がない限り億劫ですものね。
その面倒なことをしてまで送っていただけるのですから、これはすごく感謝しなくちゃいけないことなんだなと改めて思っています。
本当にありがとうございます。
修理費用が知りたい
修理の問い合わせは、費用がどのくらいかかるのか?というのが一番知りたいところではないでしょうか。
ごくまれに、修理費用はいくらでもいいからどうしても塗りなおしてほしいと言われる方がいらっしゃいますが、これはよほど思い入れがあるなどの理由があるからだと思います。
修理費用の参考のために、私たちは修理事例で紹介しています。そのおかげで同じような修理をお願いしたいというお問い合わせも増えてきました。
とくに、わっぱ弁当箱の拭き漆修理は事例を掲載したことでずいぶん増えました。
修理するか新しく買うかの選択
修理したほうがいいのか、新しく買い替えたほうがいいのか、悩んでいらっしゃる方は多いと思います。
新しく買い替えたくても、同じようなものが今は存在しなくて、修理するしか方法がないという場合もあるようで、そういうお客様からのご相談は年々増えているように感じます。
実際、古い重箱など今だったらいくらくらいで買えますか?と尋ねられることがありますが、まず同じものを作ることができるのか?作れたとしてもおおよその金額があまり想像できない、というのが正直なところなんです。
何十年も使われている重箱を持ってらっしゃるお客様で、
近くの漆器屋さんに修理の相談をしたら、「新しく買い替えたほうがいいですよ。」と言われてしまい、デパートやネットで探したけど見つからないということでお問い合わせをいただいたこともあります。
相談をした漆器屋さんでも、代わりの重箱がなかったのでしょうね。
そもそも何十年も前と同じものを新しく買い替えるために探すというのが無理な話なのかもしれません。
特に良く聞かれるのが、「木製の漆塗りの重箱かと思ったら、実際は木質樹脂(樹脂に木の粉が混じっている樹脂)で漆塗りの重箱だった。木製で漆塗りの重箱は予想以上に高くて、しかも欲しいサイズがみつからない」というようなことです。
漆器にかかわらず、日本の伝統工芸品は多かれ少なかれ同じような状況に陥っているのだと思います。