経験って大事
漆器の修理をネットで請け負うようになって5年ほど経ちますが、まだまだわからないことだらけだなと反省することが多くて、それでもなんとか続けてこれたのは漆器の職人さんたちが面倒がらずいろんなことを教えてくれるおかげです。
本当に良く知ってるなぁと感心することが多くて、多くて・・・
私から見ればすごい職人さんばかりなのに、それでもまだまだ仕事への意欲を持ち続けて新しいことにも挑戦しようとしている姿を見ると、よほどこの仕事が好きなんだなと思わずにはいられません。
私は自分では何一つ漆器の修理はできないけれど、この4年でずいぶんいろいろな漆器を実際に手にとって修理前と修理後をこの目で見てきたおかげで、わかってきたこともたくさんあります。
もちろん、まだまだですけど、この経験って私にとっては一つも無駄じゃないことだって胸を張って言えます。
漆器修理の問い合わせにたいして、同じような修理をしたことがあるな~と思えるようにもなってきたし、修理の可否もおおよその見当がつくようになってきたし、アドバイスも以前より的確になってきたと自分では思ってます。
すべて、職人さんから教わったことばかりなんですけどね(笑)
熟練した職人さんは懐が深い
これは、私自身感じていることですが、修理をしてくださる職人さんたちは懐がとても深いのです。
修理が難しそうな漆器を見てもらう時に、普通なら、
「これは無理」とか「できない」とかすぐに言われそうなものなのに、
まずは目の前にある漆器を眺めて、なにか方法はあるだろうか?と考えてくれるんです。
長年の経験を持つ職人さんは、ちょっとやそっとでは驚かないし、今までの経験を活かしたアイデアを持ち合わせているんです。
私なんて最初のころは、「どうしよう、どうしよう・・・」の連続でしたから。
それと、
時々私の想像を超える(期待以上の)仕上がりで驚かされることがあります。
実は最初の頃こそ、仕上がってくるすべてに驚いていた私ですが、だんだん見慣れてきて(慣れっておそろしいです)・・・それでも、いまだに「すごーーーい!!!」と思わず言葉がでてしまうことがあって、一生頭が上がらないって思います。
出来る限りお役に立ちたい
これからも、職人さんがいつまでも元気で仕事を続けてくれることを心から願っていますし、私自身もお役に立てるように努力していきます。
どうぞよろしくお願いいたします。