修理前のわっぱ弁当箱
奈良県 キムラユキコ様よりご依頼いただいたわっぱ弁当の拭き漆修理です。
縁の部分や内側が一部漆が剝がれて生地が見えています。
このまま使い続けるのはよくないと思われて修理のご相談をいただきました。
このように、気づいた時に早目に相談していただけると、修理費用が少しでも抑えられます。
ヒビなども見られなかったので、今回は全体的にさっと研いで、拭き漆を何回かかけて仕上げることにしました。
修理後のわっぱ弁当箱
拭き漆を施したので、全体的に漆の艶がでてきれいになりました。
漆が剥げて生地が見えていた部分が黒っぽくなっているのは、漆を吸いこんでいるからです。ムラもありますが、天然の木の質によるものなので、かえって風合いが楽しめるという風に解釈していただけるとありがたいです。
蓋の表、本体の底もこの通り拭き漆を施しました。
今回の費用の目安は?
2,000円(税抜)
※ヒビなどがみられず、拭き漆を施す場合はだいたいこのくらいの修理費用になります。
※ウレタン塗装が施してある場合は、漆がはじくため修理費用が高くなります。
(注) おおよその修理費用としてご紹介しておりますが、修理の方法の他、年々材料費の高騰により変化してます。
ご依頼いただく際はその都度お見積りさせていただきます。ご了承ください。
今回の修理期間は?
タイミングが良く、約1か月ほどで仕上がりました。
その他
今回、貴重なご意見をいただきました。
修理に関しては不満はなくとても満足していただけたようですが、諸々の連絡の不備があり、ご心配をおかけしてしまいました。本当に申し訳なかったです。
修理のサービスは信頼第一だということを念頭に、今後はより細やかなサービスができるよう努めます。
キムラ様、このたびは本当にありがとうございました。