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多用丼の拭き漆修理

東京都 M様からご依頼


拭き漆 多用丼の修理
拭き漆 多用丼の修理

同じような拭き漆の修理例をご覧いただいてお問い合わせをいただきました。

味噌汁椀より少し大きめの多用丼です。ところどころ剥げてしまったので、拭き漆修理をご希望でした。

とくに剥げやすいのは、天渕の部分ですね。お椀の場合、ちょうど口が当たる部分ですので、剥げてきたかな?と思ったら、修理は早いほど傷みが少なく済んでお椀の長持ちにもつながります。


修理前のお椀 ひっくり返すとそこの部分の剝がれが目立ちます。
修理前のお椀 ひっくり返すとそこの部分の剝がれが目立ちます。

研ぎの工程

拭き漆をし直すまでに、全体にペーパーを当てて、研ぎ落します。

研ぎをしっかりすることで、汚れや脂分などがきれいに取れて、拭き漆のノリも良くなります。


修理完成

拭き漆修理
拭き漆修理

拭き漆を5回かけました。

拭いて乾燥して、拭いて乾燥して、を5回繰り返したということです。

1回目よりも2回目、3回目と拭き漆用の生漆で拭いていくことで、お椀の漆の艶が蘇ります。

 

色つやが変化していく様子は別の拭き漆のお椀修理のページで紹介していますので、御覧ください。

 

今回の修理期間は?

  1か月ほど

今回の修理費用は?

  お椀一つあたり、2,000円ほど

 

(注) おおよその修理費用としてご紹介しておりますが、修理の方法の他、年々材料費の高騰により変化してます。

ご依頼いただく際はその都度お見積りさせていただきます。ご了承ください。