千葉県 M様よりご依頼
重箱の蓋の家紋の金が剝がれてしまって、見た目も悪くなってしまったということで修復できるのかどうかというお問い合わせをいただきました。
最初写真をメールに添付して送っていただいて確認しました。
細かく彫ったような跡が見受けられたので、蒔絵ではなく沈金仕上げになっているということは想像できて修理可能だということは連絡させていただいたのですが、金箔仕上げなのか金粉を蒔いた仕上げなのかがはっきりわからなかったので、見積もりは実際拝見してからということになりました。
送っていただいて職人に見せたところ、これは金箔仕上げだということが分かりました。
【金箔仕上げと金粉蒔き仕上げの違いは?】
見た目で判断するなら、より輝いているのが金箔仕上げで、落ち着いた感じが金粉蒔き仕上げで、耐久性に優れているのは金粉蒔き仕上げだそうです。
今回は同じように金箔貼り仕上げにしたのですが、少しでも耐久性を持たせるように、接着剤として使用する漆の種類を強いものにして修復してもらいました。
重箱の蓋 沈金の金箔貼り修理後
全体に金箔を貼り、元の輝きが蘇りました。
今回の修理期間は?
約1か月
今回の修理費用は?
5,000円+税
(注) おおよその修理費用としてご紹介しておりますが、修理の方法の他、年々材料費の高騰により変化してます。
ご依頼いただく際はその都度お見積りさせていただきます。ご了承ください。