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注ぎ口が剥がれて使えなかった銚子

注ぎ口周りが壊れてしまった屠蘇器の銚子
注ぎ口周りが壊れてしまった屠蘇器の銚子

大阪府 鳥山様


お正月明けに屠蘇器の銚子の修理お問い合わせをいただきました。


お正月明けは重箱や屠蘇器などお正月に使う漆器の修理依頼がとても多いのですが、今年はその中でも銚子の修理が非常に多かったです。


鳥山様の銚子は注ぎ口がかなり傷んでいて、このままではお酒が漏れてしまう状態でした。


修理方法としては、注ぎ口周りの割れている部分をコクソ漆で埋めて塗り直すのですが、ここで部分塗り直しにするか全体塗り直しにするかで修理費用が変わってきます。

今回は全体を塗り直すということで承りました。


金具がなくなってしまった銚子
金具がなくなってしまった銚子

 注ぎ口周りの傷みの他、もうひとつ持ち手の金具を失くされてしまったということで、間に合う金具がありましたので、交換させていただくことになりました。



修理後

全体を朱の漆塗りで仕上げたので、漆の艶が美しい綺麗な仕上がりになりました。

金具も両方交換しました。

これで来年のお正月にはお使いいただけます。


修理期間は?

○ 約3ヵ月

修理費用の目安は?

○ 10,000円-15,000円