長野県 M様より
仏膳、仏椀、高月など塗りが剥げているということで、塗り直しの御依頼をいただきました。修理例を紹介します。
丸高月の修理
ところどころ塗りが剥げてしまっていて、木肌が見かけられました。全て漆の朱で塗り直しました。
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六角高月の修理
3面が金箔貼り仕上げで3面が黒塗り仕上げになっています。黒の部分も金箔貼りの部分もところどころ傷みがあり剥げていたので、同じような仕上げで修理しました。
この金箔に関しては、「本金箔」または「まがい金箔」のどちらかをお選びいただくことが可能です。今回は、「まがい金」で仕上げました。
※金箔貼りのお値段ですが、どれだけ使うかで変わってきます。ちなみに本金箔を使う場合は、まがい金箔の1.5倍~2倍のお値段がかかります。
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仏膳の修理
ヒビなども見られ、相当傷んでいる状態でしたので、こちらも全て塗り直しで承りました。
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仏椀の修理
割れてかなり隙間が空いているお椀のフタ(写真右手前)は、木工師さんに木を埋めてもらってからの修理でした。全て塗り直しました。
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今回の修理に関して
傷みがひどかったため、すべて塗り直しました。
M様も修理できるところを探しておられたようで、今では修理しているところがなくなり、ネットで私たちのサイトをお探しいただいたようです。
漆塗りの修理をする職人も以前と比べると本当に少なくなってきたようで、産地によってほとんどいなくなったという話も聞きます。
ちなみに、高月や仏膳は角物師、お椀は丸物師の職人で、モノによって専門の職人が携わっています。
今回は約4ヶ月かかりました。
修理費用は5万円ほどでした。
※漆器修理は一つ一つ違いますので、あくまでも目安としてお考えください。
(注) おおよその修理費用としてご紹介しておりますが、修理の方法の他、年々材料費の高騰により変化してます。
ご依頼いただく際はその都度お見積りさせていただきます。ご了承ください。