岡山県 H様
写真の盃の縁がほんの少し黒くなっている部分がわかりますでしょうか。
欠けて黒の下地が見えています。
美しい菊の蒔絵が入っているので、全部塗り直すことはもったいないことですね。
朱の漆は、他の修理例で何度か色が違うということで写真でも説明をしていますが、どうしても同じ色に仕上がりません。
漆の特長として、塗って間もなくは黒っぽい赤の色ですが、経年変化で明るく色がでてきます。
今回も、漆の色の仕上がりが違うということをご了解いただいてから修理をさせていただきました。
盃の一部修理完成
一部の修理ですが、漆での補修になりますので、期間は1ヶ月から2ヶ月みていただきました。
写真の色が違う部分が修理を施した部分です。塗りたてが黒っぽい赤色ということが分かっていただけると思います。
徐々に明るく変化してはきますので、同じような赤の色に近づいていきますが、それもすぐには変わりませんので、長い目で見ていただければありがたいです。
このような補修の仕方ですと、費用も1,000円~2,000円ほどですみました。
H様、ご依頼ありがとうございました。
(注) おおよその修理費用としてご紹介しておりますが、修理の方法の他、年々材料費の高騰により変化してます。
ご依頼いただく際はその都度お見積りさせていただきます。ご了承ください。