立派な木製菓子器の修理のご依頼をいただいたお客様からお電話をいただきました。
写真左が修理前、右が修理後
修理前の写真をご覧いただけるとわかると思いますが、一部欠けていました。
破片を全て持ってらっしゃったので、接着して塗り直し、金蒔絵を施しました。
フタは部分修理をしたのですが、高台の部分の立派な蒔絵がはいっている部分はそのままです。
ただし、塗り替えただけではなく、もうひとつ手をかけたことがあります。
私の写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、特殊な方法で全体的に磨いて艶を出して仕上げました。
これで、金の蒔絵の部分も仕上がりがとてもきれいになっているのです。写真でははっきりわからないのが残念ですが・・・
もちろん全体的にピカッと光って、美しい仕上がりになっています。
こうして磨きあげることで、かなり丈夫にもなります。蒔絵が磨き蒔絵だったからできたことです。これが消し蒔絵ならおそらく全部消えてしまっていたでしょう。
そして、今日、お客様から有難いお電話をいただきました!
「とても美しく仕上がって、驚いています。ありがとうございました。主人も大変喜んでいます。」
こんなお電話をいただけると、すごく励みになります。喜んでいただけてすごく嬉しいです。