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朱漆の部分修理例です。仕上がった時の色の違いを参考にしてください。

朱漆の部分修理 木製の重箱
朱漆の部分修理 木製の重箱

木製の重箱で蒔絵が入っている重箱で、なるべく外側を助けたいと思われるお客様へ

 

蒔絵が入っている場合、全部塗り直して同じような蒔絵を描くこともできますが、蒔絵を助けて部分修理を希望される方のほうが多いです。蒔絵代だけでもかなりの金額になる場合が多いからなのですが。

 

 

 

 

部分修理であらかじめ了承していただきたいことがあります。

それは、漆の色です。

 

写真を見ていただくとわかると思いますが、部分修理した箇所だけ色が濃く仕上がります。

この色は淡口といって、朱の色でも黄色味を帯びた明るい朱になります。塗っているのも淡口の朱漆を使っているのですが、塗りたては必ず黒っぽくなります。

 

これが本漆の特徴でもあるのですが、徐々に色が明るくでてくるのです。何年か経てば、同じような色に近づいてくるはずです。(温度・湿度など環境の変化で乾き具合も変わりますので、極端にいえば今日塗った漆と明日塗った漆も違うのです。)

 

色が違うとみっともないと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、漆器は部分修理して使うことはどちらかというと当たり前のことだと思います。

 

部分修理で使用に差し支えないのであれば、私は部分修理をお勧めします。なんといってもお財布に優しいですから。