ずっと心に残っていること。
4月の初めに、完成した修理のお盆を送ったお客様からいただいた言葉がいまだに私の心に残っています。
修理したお盆は、こんな感じでした。
手彫りの味わいのある素敵なお盆です。30年ほど前から使われているそうです。
木肌も見えてきたということで修理の御依頼を受けました。
そして、仕上がったのが↓ ↓ ↓
銀朱に塗りあげました。
そして、お客様からの感想は、
お盆、受け取りました。有難うございます。
結論から申し上げますと、ただただ漆をべったり上から塗ったような仕上がりで、オリジナルの良いところが全く消えてしまったという感想です。
裏の刷毛目もなくなってしまったし、彫りのいい感じもなくなってしまいました。
確かに、お客様のおっしゃる通りだと思います。彫りの凹凸の濃淡がなくなってしまったのですから。
私の説明不足がすべての原因でした。
以下、私の返信内容です。
仕上げてしまってから、いろいろ付け加えたところで、後の始末です。
申し訳ない気持ちだけが残ってしまいました。
お客様には申し訳なかったけれど、すごく感謝しています。この教訓を、必ず今後に活かしていかなければと思います。
まだまだ、まだまだ、勉強の毎日です。