拭き漆(ふきうるし)って?とご質問がありましたので、今回は拭き漆について記事を書きます。
拭き漆とは生漆(きうるし)を「漆の濾(こ)し紙」や「埃のたたない布」などを使って、木製漆器を拭いて仕上げることを云います。 生漆は、最初白っぽいですが、空気に触れて茶褐色の色に変化していきます。
当社では、写真のようなしゃもじや小皿など小さな漆器製品は、専ら漆の濾し紙に生漆をつけて拭いていきます。
角物師さんによると、大きなものを拭き漆で仕上げる場合は、へらで漆をつけて、布や紙などで拭いていくそうです。
仕上げの状態にもよりますが、「拭く⇒乾かす」ということを2回、3回、4回と何度か繰り返すことによって、漆の艶も出て、濃い茶褐色に変化していきます。
拭き漆で仕上げた状態がコチラです。
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このように、きれいな茶褐色になります。
なんども塗り替えて使えるのが、木製品の良いところですね。