漆器の修理は、ほぼ手仕事で行います。
どこに時間がかかるかというと、塗る前までの工程に手間をかけるので、研ぎや洗いの工程で時間がかかります。
これ、実際私もやってみることがあるんですけど、大変なんです。ただ研げばいいっていうものでもないんです。ペーパーの種類も、粗いものから細かいものまでいろいろあって、漆器の材質や状態によって、何種類か使い分けて研いでいきます。お椀などは回転する機械(ろくろ)に型をあてて研ぐ場合もありますが、最終仕上げは写真のように手研ぎで確認しながら仕上げていきます。
大変だけど、すごく大事な部分
この研ぎの工程によって、仕上げの塗りの出来不出来が左右されます。