埼玉県 大塚様よりご依頼いただきました。
汁椀の拭き漆修理です。
修理前
拭き漆とは、「生漆を塗って、拭いて、乾かして」を作業工程を5,6回繰り返し、杢目を活かした仕上げる方法です。
毎日使用し、洗うことで、徐々に漆の薄い膜が剥がれ、漆本来の艶がなくなってしまった状態でした。
杢目に沿って、ヒビも見られます。
修理後
約2週間ほどで、拭き漆の汁椀が仕上がりました。
元のお椀の写真と比べるとかなり色が濃くなっていますが、漆は透明化する性質があり、徐々に明るい茶色に変化していきます。
色が濃いので、杢目もはっきり見えませんが、明るく変化していくことできれいな杢目が見えるようになっていくことでしょう。
うっすらとしたヒビ部分は、多少錆をして埋めています。
※杢目を活かすために、必要以上に触らないでおきました。
多少まだらになってはいますが、ご使用には差し支えありません。
■今回の修理費用
ひとつあたり、2,000円まで
(注) おおよその修理費用としてご紹介しておりますが、修理の方法の他、年々材料費の高騰により変化してます。
ご依頼いただく際はその都度お見積りさせていただきます。ご了承ください。
■今回の修理期間
約2週間